硬毛化とは、脱毛治療中に起こりうる減少現象の一つです。
本来、持続的減毛目的でレーザー照射を行うが、条件の合わない毛(メラニン量が少ない薄い毛など)に対しては、かえってそれが刺激になってしまい、濃く・太くなって置き換わって生えてしまう事があります。
硬毛化の原因
レーザー脱毛が始まってから20年以上の歴史があるが、わかっていません。
*硬毛化しやすい部位
1位 上背部(特に中央部)
2位 上腕部 (特に肩)
3位 うなじ
4位 フェイスライン(もみあげ~あご)
*硬毛化しやすいタイプ
・若い方(10代~20代)
・毛密度がある
・体毛の毛質が薄め
・関節部 関節周囲
・毛根が色んな方向で生えていて、深め
基本的に「VIO、ワキ、すね毛」のようにもともと濃く太い毛質は、低い出力で照射回数が少なくても効果があり、硬毛化現象は起きません。
しかし、「背中、顔、太もも」のように、もともと薄い毛質に対しては、徐々に照射出力を上げて高めの出力とパワーが必要で、照射回数も多くなりその結果、減毛していく部位がほとんどです。
上記部位において、照射2~3回より硬毛化し始めていき、7~8回照射の時点で、硬毛化しているとの判断をすることが多いです。
ただすべての方が硬毛化するわけではなく、3割程度の方は硬毛化することなく減毛します。
また、硬毛化する毛の量も様々で数本程度で済む方もいます。ほとんどが硬毛化してしまうという現象は2割程度です。
硬毛化の原因は解明されておらず、どれくらいの毛の量が硬毛化するのかも個人差があり、硬毛化の程度も照射してみないとわからないのが現状です。
硬毛化した毛はどうやってきれいになるか ?
硬毛化した毛は、照射を続ければ減毛するのでは、と思われる方もいるが、これが難題になります。
いったん硬毛化すると照射後1カ月は生えないが、1カ月目より生えだして、2カ月目には生え揃う。硬毛化した毛は減毛せず、ほぼ同じ状態で生えてきます。
そこからさらに、照射しても変化のない状態が繰り返されます。