色素沈着とは、皮膚の色素である「メラニン」の増加によって、皮膚の色が濃くなることをいいます。
メラニン色素は、加齢やホルモンバランスの乱れ、皮膚の摩擦など、さまざまな原因によって皮膚の中に生成されます。
肌のターンオーバー(新陳代謝)が正常に行われていれば、メラニン色素は排泄され、色素沈着を起きにくくすることが可能です。
しかし、ターンオーバーが乱れてしまうと代謝バランスが崩れ、増加したメラニン色素をうまく排泄することができず、皮膚内に残ってしまいます。
その結果、局所的にメラニン色素が蓄積され、肌が黒ずんで見えてしまうのです。
色素沈着の原因
・紫外線によるメラニンの増加
・脱毛の自己処理による摩擦や肌への刺激
・ホルモンバランスの乱れや加齢
色素沈着しやすい部位
わき
わきは、衣類による摩擦や、ムダ毛処理による刺激によって肌がダメージを受け、色素沈着を起こしやすくなります。特に、自己処理でカミソリや毛抜きを使っている場合は、わきが黒ずみやすくなるため注意することが大切です。
ひじ・ひざ
ひじやひざは、入浴時にナイロンタオルやブラシで強くこすったり、机や床、地面についたりすることで色素沈着を起こしやすくなる部位です。
体を洗うときは優しくこする、頬杖をつかない、ひざ立ちしないようにするといった、日々の生活習慣を見直してみることをおすすめします。
ビキニライン(Vゾーン)
ビキニラインは、下着の締めつけやこすれによって色素沈着を起こす場合があります。
日頃から肌を締めつけすぎない下着を着用するといいです。
顔
顔の色素沈着を防ぐには、ニキビをさわって炎症を起こさないようにすることです。
また、肌に合わない化粧品や洗顔料を使うことで炎症ができ、色素沈着が起こることがあります。
使用後に赤みやかゆみが出た製品は、すぐに使用を中止することが大切です。
色素沈着しても脱毛は可能
結論からいうと、色素沈着を起こしている部位でも脱毛を受けることは可能ですが、注意が必要です。
脱毛は、ムダ毛の黒いメラニン色素に反応することで脱毛が行われる仕組みになっています。
色素沈着がある場合、脱毛を行うとその色素沈着に反応してやけどを負ってしまうリスクがあります。
メラニン色素は、全身の肌やシミにも含まれていますが、それらは毛根ほど濃いわけではありません。
そのため、これらの部位に照射しても問題ありません。
基本的に、黒ずみやシミがあっても、施術は受けることができます。
ただし、あまりに色素沈着が濃い場合は、照射が難しいケースもあるため、事前に相談をしておくと安心です。